しょぼい起業で生きていく

1、要旨

 最近は起業がブームになりつつあるように感じています。しかし、起業で失敗する確率も高いことから尻込みをしてしまいます。もし、失敗しても被害が少なければ起業する勇気が出てくると思います。「しょぼい起業で生きていく」という考えになれば起業は難しくなくなります。「しょぼい起業で生きていく」えらいてんちょう著(㈱イーストプレス発行)にその極意が書かれています。一部抜粋したものを以下に記します。

2、内容

(1)もう嫌な仕事をするのはやめよう

  朝起きられない、意味もなく人に頭を下げるのが嫌いという自分の特性からサラリーマンになるのをやめて、なんとか生活していくために、とりあえず起業した。特筆すべき技術も資産もない、ふつうの人間でした。

  バブル崩壊後、会社側は仕事を合理化して一人当たりの業務負担を大きくしてきた。こうなるとサラリーマンという選択肢が決して若者にとって最適解ではなくなってきた。サラリーマンが嫌になったら、辞めてしまえばいい。本当に働けない人には、生活保護という手段があります。「嫌なことから逃げた人」でもなんとかやっていけます。その手段の種を以下に紹介していきます。

(2)「しょぼい起業」をはじめてみよう

  農業をやるとしましょう。「しょぼくない起業」ならば、初期投資がかかるけど高品質のものを作って、それを高単価で販売しようとします。メロンとかイチゴとかです。「しょぼい起業」はこの考えとは真逆です。例えば埼玉の野菜を作っている実家住まいで、東京の学校に通っているとしましょう。空のリュックに家の野菜を詰めてきて、東京で売ったとしたら、この行為は単なる移動から「輸送」に変わります。毎日の通学がお金に換わります。

  もうひとつ、「しょぼい起業」では自分が普段食べている野菜の生産です。自分が普段お金を払って買っているものを自分の労働で作れば、その分の支出が減ります。最初から大量生産して一攫千金を狙ってはいけないのです。自分の生活をすべて自分の労働で満たして、余った分は売って資本化する。生活の中で自分のやれること・日常やっていることを事業化することが鉄則です。

(3)「協力者」を集めよう

  「しょぼい起業」は固定費も含めて、あらゆる出費を限界まで抑えることが大原則です。人を雇って従業員にするという選択肢はありません。基本的には自分でだいたいのことをやっていくのですが、たまに他人の力を借りたい場面が出てきます。その時はお金を払わずに働いてもらえばいいのです。他人と友好的な関係を築くには①人に無料でものをあげる②会合を開く場所として使ってもらう③むしろ自分が無料で相手を手伝いにいく、などです。

(4)「しょぼい起業」を流行らせよう

  いちばん望ましい広告は「口こみ」です。その手段としてはSNSを活用することです。SNSにもいろいろな種類がありますが、これからはYouTubeがお薦めです。YouTubeで動画がハネると「画面の向こう側の人」になれるチャンスです。誰も来ない店には誰も来ませんし、たくさんの人が来る店にはさらに人が集まってくるのです。

サウンドスクエア 株式会社

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